没後30年「相田みつを全貌展」-みつをが遺したもの- 佐賀県立美術館 – 佐賀新聞

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分かりやすい言葉、心に染み 相田みつを展 22日まで

2021年08月21日 12時56分
分かりやすい言葉、心に染み 相田みつを展 22日まで
佐賀県立美術館(佐賀市)で開かれている書家で詩人の相田みつをの生涯をたどる「没後30年 相田みつを全貌展~みつをが遺したもの」(佐賀新聞社、RKB毎日放送主催)が22日、閉幕する。コロナ禍で我慢を強いられる今、長い時間をかけて紡ぎ出したみつをの言葉が訪れた人たちの心に寄り添う。

代表作から初公開作品まで130点を集めた過去最大規模の回顧展。代表作の「にんげんだもの」をはじめ、所蔵する相田みつを美術館(東京)の館外初公開作「うつくしいものを美しいと思えるあなたのこころがうつくしい」などが並ぶ。
阪神淡路大震災、東日本大震災、そしてコロナ禍といった災禍のたびに、みつをの作品が注目され、考え抜かれた短い簡潔な言葉が、人々の心を奮い立たせてきた。
会場では、自分の心中と照らし合わせるかのように、ゆっくりと作品を見る人も多い。後藤理砂さん(48)=佐賀市=は「意識して見ていたわけではないのに、涙がじんわりとにじみ出て、自分でも驚いた。コロナ禍や大雨で疲れているのか、分かりやすい言葉が心に染みたのだろう」と話した。(福本真理)

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