2022年09月05日 06時00分
目の錯覚を利用した不思議な作品が並ぶ「どがんなっとっと展」(佐賀新聞社主催)が4日、佐賀市の佐賀県立美術館で閉幕した。7月22日の開幕から約3万8千人が訪れ、不思議な世界を堪能した。 明治大研究特別教授で錯覚アーティストの杉原厚吉さんが手がけた作品約100点を展示した。最終日は開館前から列ができ、来場者は動いて見える絵や、角度によって形が変化して見える立体作品などを鑑賞。子どもから高齢者まで幅広い世代が「すごい」「どうなってるの」と驚きの声を上げながら錯視の世界をのぞき込んでいた。 娘と来場した山口美幸さん(49)=嬉野市=は作品の内部に入れる大型展示「揺れる橋」を2回体験した。「不思議を解明したかったけど、やっぱり分からない。面白い展示ばかりで、見ることができてよかった」と話していた。(花木芙美)