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=県内一周駅伝= 回顧 小城市総合力際立つ
2015年02月17日 09時43分
第55回郡市対抗県内一周駅伝大会(佐賀新聞社・佐賀陸上競技協会、ネッツトヨタ佐賀特別協賛)は15日、小城市が佐賀市以外では初の3連覇を果たし、熱戦の幕を閉じた。小城市は主軸の社会人と大学生が力を発揮し昨年より二つ多い15の区間賞を獲得。苦戦が予想された区間でも容易に追撃を許さなかった。王者の総合力の高さが際立った3日間を振り返る。
小城市が主導権を握ったのは第1日前半最後の6区(諸富-東与賀、11・9キロ)。ケニア出身のキラグ・ジュグナ(ひらまつ病院)が中継点で2分21秒あった首位佐賀市との差を逆転し、2分2秒のリードを奪った。1~5区では本来の力を発揮できなかった選手もいて「以降の区間も尾を引くことが考えられた中で、チームの雰囲気を一変させてくれた」と野田正一郎監督。同日後半の8~11区と第2日出だしの12~14区まで7連続区間賞で独走態勢を築いた。
戦力的にやや不安のあった第2日後半の男子中学生や女子区間も大崩れすることなくつなぎ、ライバル佐賀市に2日間で7分34秒差をつけた。ひらまつ病院勢を中心にさまざまな区間に対応できる選手がそろい、中高生のレベルアップがさらに進めば「黄金期」が続く可能性もある。
2位佐賀市は、全日本大学駅伝と箱根駅伝を経験した上武大1年の坂本佳太が2区(鳥栖-上峰、12キロ)で区間賞を取り、15区(有田-伊万里、15・7キロ)ではジュグナに勝って区間新を出したが、後続が勢いに乗れなかった。ただ、区間賞の数は昨年より二つ多い9。男子高校生や女子は前評判通りの強さを見せただけに、村井隆史(佐賀広域消防局)ら今後の成長が楽しみな若手を中心に王座奪還を目指す。
第2日まで4位だった伊万里市は、5分5秒リードされていた唐津・玄海を逆転し、2年ぶりの3位。主力の体調不良を一丸でカバーした。
入賞チーム以外では、6位杵島郡は関東でレベルアップに励む大学生の活躍を中心に累計タイムを34分25秒短縮。中高生が着実に力を付け、昨年から順位を二つ上げた10位鹿島市の奮闘も光り「来年は1桁順位を」と前を向いた。
29区(江北-小城、10キロ)で9年ぶりに区間記録を更新した鳥栖市の古賀淳紫(鳥栖工)の走りも印象的だった。
大会期間中、箱根駅伝を経験した大学生が「県内一周は自分を育ててくれた大会。大好きな地元のために走りたい」と話した。中高生のころから地域代表として走り、その後も競技を続けて全国レベルで活躍する例もある。息の長い強化策で数年先を見越したチームづくりを進めてほしい。
◇ 第55回大会の成績 ◇
(1)小 城 市 14時間12分42秒((1))
(2)佐 賀 市 14時間18分2秒((2))
(3)伊 万 里 市 14時間38分10秒((4))
(4)唐 津・玄 海 14時間39分24秒((3))
(5)鳥 栖 市 14時間43分42秒((6))
(6)杵 島 郡 14時間44分57秒((9))
(7)武 雄 市 14時間51分53秒((5))
(8)嬉 野・太 良 15時間1分28秒((8))
(9)三 養 基 郡 15時間22分45秒((10))
(10)鹿 島 市 15時間25分49秒((12))
(11)神埼・吉野ヶ里 15時間38分40秒((7))
(12)多 久 市 15時間41分57秒((11))
(13)西 松 浦 郡 16時間14分13秒((13))
(カッコ内は前回順位)
=ウェブ写真館掲載=
第55回郡市対抗県内一周駅伝大会の写真を、佐賀新聞ウェブサイト内「ひびのウェブ写真館」に公開しています。大会初日と2日目のレースに加え、開会式や沿道の応援などもあります。ご覧ください。