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小城社会人で圧倒 佐賀区間順位に安定感
2017年02月21日 10時54分
小城市は今回、社会人11選手で11個の区間賞を獲得した。最優秀選手賞に選ばれた溝田槙悟(戸上電機製作所)やケニア出身の新人ジョン・カリウキ(ひらまつ病院)ら10~16区の7区間連続区間賞など圧倒的な力を示し、一時は佐賀市に7分以上の差をつけた。ただ、17区以降のタイムは最終33区を除く14区間で佐賀市を下回った。さらなる連覇には中高生や女子選手の強化が鍵となる。
前回3位から一つ順位を上げた佐賀市は、18区で2年連続区間新の吉冨博子(メモリード)ら女子全4区間でトップに立つなど、小城市と同じ11個の区間賞。他の区間順位もぶれ幅が小さく、総合的には小城市より安定感があった。惜敗に悔しさは残るが、全体的にあと一歩底上げを図れば次回王座奪還の可能性は大きく広がるだろう。
目標の3位に返り咲いた唐津・玄海は、ブレーキの区間もなく3位をキープし続け、前回の7位から躍進。弱点だった女子区間が第2日に健闘し、最終日も勢いに乗った。女子や高校生選手の育成を図り、さらなる上位争いに食い込みたい。
他チームでは、三養基郡が22年ぶりに7位に浮上した。森太一(立命館大)ら若手を中心に期待に応える走りで、3年連続で一つずつ順位を上げてきた。2007年以来となる1桁順位の8位鹿島市は、野田聖(佐賀LIXIL製作所)らベテランの奮闘が印象的だった。
今大会は、江北町で発生した鳥インフルエンザの影響で最終日28、29区の2区間が中止となり、各チームの戦略も左右した。区間が減った分を他区間の戦力アップにつなげたチームがあれば、切り札となる高校生トップ選手を多く抱えながら「稼ぎどころ」を失ったチームもあった。
2区間中止はやむを得ない事情ではあったが、それぞれのチームの課題を見つめ直す機会と前向きにとらえ、来年は再び全33区間270・1キロを舞台に見応えある熱戦となることを期待したい。(駅伝取材班)
◇第57回大会の成績
(1)小城市 13時間16分12秒((1)→ +2分42秒)
(2)佐賀市 13時間17分11秒((3)↑ -2分54秒)
(3)唐津・玄海 13時間28分30秒((7)↑ -6分45秒)
(4)杵島郡 13時間34分54秒((2)↓ +22分39秒)
(5)伊万里市 13時間42分28秒((4)↓ +16分51秒)
(6)鳥栖市 13時間50分29秒((5)↓ +13分3秒)
(7)三養基郡 13時間53分53秒((8)↑ +2分31秒)
(8)鹿島市 14時間 1分 2秒((11)↑ -20分55秒)
(9)嬉野・太良 14時間 4分 4秒((10)↑ -4分16秒)
(10)神埼・吉野ヶ里 14時間 7分 0秒((9)↓ +5分20秒)
(11)武雄市 14時間11分53秒((6)↓ +37分29秒)
(12)多久市 14時間37分11秒((12)→ +3分14秒)
(13)西松浦郡 15時間 0分34秒((13)→ -59秒)
※カッコ内は前回大会順位と、今回中止の2区間を除いた前回タイムとの比較