池田学展、20日まで 総来場者8万7019人
2017年03月19日 09時23分

佐賀市の県立美術館で開催中の大規模個展「池田学展 The Pen 凝縮の宇宙」は3連休初日の18日、期間中2番目に多い4140人が来場、総来場者数は8万7019人に達した。多久市出身の画家池田学さん(米国在住)の作品をほぼ網羅する展観で、ペンを使った細密な筆致、物語性のある壮大な画風が美術ファンを魅了している。20日まで。
約120点に及ぶ展示で話題を集めているのが、日本初公開の新作「誕生」。縦3メートル、横4メートルの大きな作品で、米国の美術館で3年かけて滞在制作した。東京芸術大時代の初期作や、海外で高い評価を受けた「存在」など合わせて約120点がそろう。
地方展覧会として異例のにぎわいを見せており、総来場者数は同美術館の最多記録を更新、17日には8万人を突破していた。一心に作品を見つめていた上野俊哉さん(56)=武雄市=は「見る人に問い掛けるような作風で、一筆に込められたメッセージが胸を打つ」と印象を語った。
19日はさが桜マラソンに伴い、会場周辺の道路は午前8時40分から同10時40分まで通行止めなどの交通規制がある。19日は県職員駐車場と佐大附属中グラウンド、最終日は県職員駐車場と佐賀西高、赤松小に臨時駐車場を設けている。
観覧料は一般1200円、高校生以下は無料。開館時間は午前9時半から午後7時まで。