大麻旗争奪剣道大会 – 佐賀新聞

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=中学生大会= 三瀬A、3連覇ならず

2014年08月24日 18時19分
■決勝、劣勢も果敢な攻め

 難敵の驚異的な粘りに「快挙達成」は惜しくも阻まれた。中学生女子で初の大会3連覇を狙った三瀬中Aは、決勝で如水館(福岡)に2-3と惜敗。前半のリードを生かせず、肩を落とす選手たち。野田秀和監督は「絶体絶命の局面から巻き返した相手の力と執念が一枚上だった」とその思いを代弁した。

 チーム唯一の3年生で、主将の先鋒(せんぽう)福岡千紘が「体が反応した」と開始約1分、メンを打ちに出ようとした相手の隙を逃さずメンで一本勝ちすると、次鋒井手野愛子もメンを決め連勝。中堅戦以降、相手の逆襲を受け逆転を許しながらも僅差で予選リーグ突破を果たせなかった全国中学総体の悔しさをぶつけるように、メンバーは最後まで果敢に一本を狙う姿勢を貫いた。

 地元では「村技」と呼ばれるほど盛んな剣道。出勤前、防具を着けて朝練に参加し、子どもたちに稽古をつける保護者もいる。そんな「恵まれた環境」(野田監督)の中で選手たちはひたむきに競技に打ち込み、総合力の高いチームが毎年のようにできあがる。県中学総体は4連覇中。3連覇にこそ手が届かなかったが、今年も存在感はしっかりと発揮した。

 表彰式でも浮かない顔の1、2年生に福岡は「県総体ではずいぶん助けてもらったので、あまり落ち込まないで」。地域の「剣道熱」に支えられる剣士たちの再スタートに期待を込めた。
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