■果敢に攻め強豪連破

　伝統校の見事な快進撃だった。女子の白石が、昨年覇者の中村学園女子（福岡）や近畿総体出場の須磨学園（兵庫）など県外の強豪を連破して、２００７年以来８年ぶりの３位に入賞した。

　「スピード、打突力、体力。すべて相手が上。だから気迫で上回るしかない」（溝口きりか主将）。戦う前から、そう思って挑んだ大会最終日だったが、その言葉通り、最後まで果敢に攻め抜いた。

　須磨学園との３回戦では相手の猛攻に一歩も引かず、３－０で快勝。勢いに乗って、続く滝川第二（兵庫）も撃破した。中村学園女子と対した準々決勝では、中堅小迫祐佳利のコテ一本をチーム一丸で守り抜き、金星を挙げた。宮崎幸恵顧問は「基本もまだまだの選手たちだが、見事に気持ちで補ってくれた」と、教え子たちの奮闘をねぎらった。

　宮崎顧問は９月末に出産予定で一時チームを離れる。小迫は「先生が戻ってきたときに『うまくなった』と思ってもらえるように、一日一日の稽古を頑張りたい」。今大会の躍進を成長の原動力とする。