■チームの「船出」２年生躍動

　県勢女子は優勝の龍谷に続き、大和中Ａが３位に入る奮闘を見せた。

　県中学総体準優勝の原動力で、精神的な支柱でもあった３年の２人が全国中学総体に出場しているため、新チームの「船出の大会」として臨んだ。３年生が率いる相手チームにも物おじせず、２年の江口みなみは「気持ちを前に出せた」。自身も優秀賞の活躍で、３位に貢献した。

　序盤は「粘り」が印象に残る勝ち上がりだった。松崎中（福岡）との初戦は、次鋒（じほう）井石優菜の勝利を引き分けで守る辛勝だった。試合を重ねるにつれて硬さがほぐれ、桜武舘（小城市）との準々決勝では、江口が初太刀でメンを奪うなど強気の剣道も光った。

　中道歩監督代理は「もう少し上を目指したかった。一本を取るという課題も見えた」と冷静に結果を見つめつつ、「『気持ちで負けない』が大会の目標だったので、それは十分に達成できた」とチームの船出に確かな手応えを感じていた。