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大麻旗争奪剣道大会 【ハイライト】龍谷強気貫き初女王
■女子決勝
龍谷中 2-1 福岡無名塾
○山岡コ - 松井
橋本 - 前田
坂井ド -メコ井上○
○吉田メメ- 篠崎
福田 - 鶴成
■創部3年目快挙に涙
最後まで「強気」で挑んだ創部3年目のチームが、快挙を成し遂げた。女子で初優勝を飾った龍谷中。県中学総体で結果を残せなかった悔しさをはらそうと「絶対優勝」を目標に挑んだ。「部員たちに力はあった。やっと勝たせることができた」。吉村拓也監督の目に涙がにじんだ。
福岡無名塾との決勝は息をのむ展開だった。1-1で迎えた副将戦。「序盤の弱気を反省して強気で向かった」という2年の吉田梨乃は相手の引きドウに、冷静に引きメンを合わせて一本を奪い、立て続けに合いメンで勝利。メンバーが絶大な信頼を寄せる3年の大将福田初波につないだ。「ここまで来たら最後は気持ちだった」と福田。一歩も引かない覚悟で相手を圧倒した。
龍谷中女子剣道部が誕生したのは2年4カ月前。山岡愛優、坂井鈴華、福田の3人で始まった。小学生のころから県内の剣道関係者からは知られていた存在で、実力は折り紙付き。ただ、部員不足は「不戦敗」につながるため、思うように試合ができなかった。
本年度になって、ようやく人数がそろった。ただ、満を持して挑んだはずの県中学総体でも、結果はついてこなかった。
3年生にとっては最後の大きな大会。「先生に初優勝をプレゼントしよう」。気合を入れて臨んだ。優勝を決めた直後は感情を抑え、会場の外に出て一気に喜びを爆発させた。選手たちも吉村監督も涙を流し、悲願の初優勝を喜んだ。
3年生の3人が引退すると、部員は4人になる。唯一の2年生で次期主将の吉田は「今度は自分が後輩たちを引っ張りたい」。この日、創部3年目の女子剣道部は輝く歴史を刻み、次の一歩へと決意を新たにした。