■５年女子と６年男子一丸

　佐賀市の清流館Ａが２年連続で３位と奮闘した。準決勝でまたも涙をのんだが、古川恵一監督は「去年は力があっての３位。今年はよく踏ん張った」と選手たちのチームワークを称賛した。

　５年生女子３人に、実力のある６年生男子２人が先鋒と大将に座るチーム編成。初戦の２回戦から３試合は誰一人負けることなく勝ち進み、その後は苦しみながらも一丸となって駆け上がった。

　ベスト８を懸けた５回戦は１－２と追い込まれたものの、副将の一番ケ瀬陽（ひなた）がドウとメンを決め、流れを取り戻した。続く準々決勝は女子３人の粘りが大将江頭誠人の背中を押し、代表者戦をものにした。

　江頭は「一人でも弱い気持ちになれば、流れを持っていかれる。みんなで一致団結すれば戦える」とチームを語る。大会を通してそれができていた分、衛心館Ａ（福岡）との準決勝では、最後に自分の手で劣勢を変えられず、歯がゆい思いをした。

　小学生の１学年の差は大きい。「女の子たちには『怖がるな、前に行け』と言ってきたが、よく頑張った」と古川監督。みんなでつかんだ銅メダルだ。