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最終日 【焦点】黒津少剣、堂々準V
■副将、大将で2勝意地見せる
創部48年目で悲願の初優勝こそ逃したものの、堂々の準優勝だった。昨年まで2年連続8強入りのメンバーが残った黒津少剣ク(神埼市)は、決勝で衛心館A(福岡)に2-3と惜敗。野中浩樹監督は「敗れはしたが、最後まで意地を見せてくれた」と戦いぶりを褒めた。
準々決勝の如水館C(福岡)戦までを終えて、一人も負けることなく勝ち上がった。準決勝・剣愛会(山口)戦は、先鋒(せんぽう)戦を落としたが、中堅・平田慎太郎が二本勝ちで流れを引き戻し、3-1で勝ち進んだ。
迎えた決勝の衛心館A戦は中堅までを終え、0-3で敗戦が決定。それでも、副将の坂井裕八は「『お前がヒーローになってこい』といわれて気合が入った」と開始24秒でコテを奪い一本勝ち。「準優勝を少しでもいいものにする」と大将・井上夏稀も負けじと引きドウとメンで締めた。
神埼市千代田町の道場に通うメンバーは4歳から小学6年までの26人。平田が佐賀市久保田町、井上は久留米市から足を運ぶなど、県内外からレベルアップを目指して集まった。遠方からでも休むことなく稽古に励む姿こそが「強さの秘訣(ひけつ)」と指揮官は評価する。
坂井と井上は県選抜メンバーとして、9月にある全日本都道府県対抗優勝大会に挑む。「きょうの悔しさをぶつける」(井上)、「県代表として胸を張って優勝を目指す」(坂井)と、今大会の準優勝を弾みに全国の強豪に立ち向かう。
■衛心館A(福岡)、初出場V
並みいるライバルを制し、初出場の衛心館A(福岡)が参加163チームの頂点に立った。小柳勝監督は「一人一人がチームのため、それぞれの仕事をきちんとこなした」と選手の健闘を手放しで喜んだ。
大麻旗は小柳監督にとって、1986年の第6回大会で、常磐高(福岡)のメンバーとして優勝を果たした思い出深い大会。レベルの高い佐賀の剣道を教え子たちにも経験してもらいたいと、出場を決めた。
チームは全員6年生。今季はさまざまな大会で「強い」と前評判が高いものの優勝には届かず、悔しい思いをしてきた。準決勝で対戦した清流館、決勝の黒津少剣も苦杯をなめた相手だ。
今大会は、前半で勝負を決める必勝パターンがぴたりとはまった。特に決勝は、思い切りの良さが持ち味で今大会無敗の先鋒関山尚生が一本勝ちで流れをつくると、次鋒竹嶋草太、中堅竹嶋完太が一気に勝負を決めた。
30年越しに師弟で大旗をつかみ、小柳監督は「縁がある大会なのかな」と笑顔。関山は「やっと優勝できて自信になった」と胸を張った。
=決 勝=
衛心館A 3-2 黒津少剣ク
○関 山 コ - 井 口
○竹嶋草 メコ- 小 川
○竹嶋完 コ - 平 田
柏 木 -コ 坂 井○
林 -ドメ 井 上○