大麻旗争奪剣道大会 – 佐賀新聞

現在位置:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

小学生大会 嘉瀬少剣A、攻め貫き初の3位

2018年08月14日 12時57分


 先輩たちの背中を追い、必死に重ねてきた稽古が実を結んだ。結成約40年で大麻旗に毎年出場している嘉瀬少剣A(佐賀市)が初の3位入賞。山上裕監督は「将来が楽しみな選手ばかり。前に出る剣道でよく戦ってくれた」とチーム一丸の躍進をたたえた。

 「小手先の技術は後からでも身に付く。今は思い切り前へ」-。選手たちは監督の教えを守った。勢いをもたらしたのは次鋒の上原郁哉だった。

 7月に日本武道館であった全国道場少年剣道大会は4回戦で苦杯を喫し、「今度こそチームを助けたいと思った」と上原。玄辰館道場A(福岡県)との準々決勝では、相手の隙を突いてメンとドウを決め、試合の主導権を握った。

 準決勝・須恵剣友会戦は先鋒(せんぽう)笹川大心が敗れたものの、「絶対に流れを引き戻す」と思い切りのいいメンを決めた。大将・多伊良寛太とともに1本勝ちを収め、意地を示した。

 稽古は週4回で、通ってくるのは園児から小学6年生までの21人。先鋒笹川の父親で全国警察剣道大会で準優勝した哲平さん(35)らOBも一緒に汗を流し、地域ぐるみで力をつけてきた。

 新たな歴史を刻み、「もっとチームから信頼される剣士になりたい」と上原。快挙にもおごる様子はなかった。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

ニュース