三人展「Forward Stroke ―明日への眼差し―」佐賀県立美術館 – 佐賀新聞

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<三人展を観て(4)>北原香菜子さん(佐賀市、薩摩琵琶奏者)

2018年10月24日 10時25分
<三人展を観て(4)>北原香菜子さん(佐賀市、薩摩琵琶奏者)
まず葉山さんの部屋に一歩足を踏み入れると、敷き詰められたタイルの白の世界が自分の中に入ってきた。壺(つぼ)が浮いていることさえ考えられず、無になった。

2室目はずっと一人でこもりたい空間。ふと耳に入ったしずくの音に「やられた」と思った。調和と動きがあるすてきな作品。私の中に違和感なく入ってきた。佐賀県には、葉山さんの「空間」も買ってもらいたいと強く思った。

池田さんの作品は昨年見ていた。「誕生」は、初めて見たときのような圧倒される感覚はなかった。これまで、たくさんの目にさらされて作品が落ち着いているように思えた。新作では「誕生」を切り取った「開墾」が良かった。人々が世界を切り開く姿に引かれた。

八谷さんが「ナウシカ」のメーヴェを実現させていたことを知らなかったので衝撃的だった。ジブリ作品はよく見ていて、「魔女の宅急便」のほうきに乗りたいと思っていた。「M-02J」にも乗ってみたい。

葉山さんは「宇宙の目」、池田さんは「虫の目」、八谷さんは「鳥の目」をイメージする。それとは別に、3人の作品には、カオスとか混在とか、合わさるような中間の感覚がある。そして、みんな現在進行形の魅力が詰まっているように感じた。

 

※「三人展」は佐賀県立美術館で11月18日まで(会期中無休)。観覧料は一般・大学生1200円、高校生以下、障害者手帳を持つ人と介助者1人は無料。

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