三人展「Forward Stroke ―明日への眼差し―」佐賀県立美術館 – 佐賀新聞

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<三人展を観て(6)>山下耕平さん(画家、佐賀大出身)

2018年10月26日 11時00分
<三人展を観て(6)>山下耕平さん(画家、佐賀大出身)
■宝物のような特別さ
 作品から影響を受けすぎるとパンクしてしまうので、展覧会はあまり行かない方なのだが、3人の作品を実物として見ることができて良かった。池田さんは特に初期作の小品「海の一日」や「記憶」が好きだった。余白がなくキャンバスを埋め尽くすようにぎっしり描いている。宝物のような特別さを感じた。
 今回、「誕生」を1対1で見られたのはぜいたくだった。線のタッチ、見る人への仕掛けなど実物を見たからこそ分かる部分があった。「花に見せかけた人工物」など絵の中に仕掛けや遊び心が入り混んでいて、発見したときの面白さがあった。
 八谷さんは、ナウシカを見て「あれを作ろう」と思ったのがすごい。子どもの頃に思って、実現できなかったものってたくさんある。それに本気で取り組む姿勢は、作家としてすてきだと思う。陶芸家と聞いていた葉山さんは、想像を超える展示。青いタイルに囲まれた部屋は、細やかな描写と世界観に圧倒された。
 全体的に作品のアイデアを見て、初心や若い頃の気持ちを持続してやってきている人たちなんだろうなと思った。自分も子どもの頃の感情や感覚を信じている部分があるので、勇気をもらった。
 ※「三人展」は佐賀県立美術館で11月18日まで(会期中無休)。観覧料は一般・大学生1200円、高校生以下、障害者手帳を持つ人と介助者1人は無料。

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