墨と余白で美の世界堪能 県書道展が開幕 優秀作486点展示 6月11日まで、県立美術館
2022年06月01日 13時02分
大賞受賞作をはじめ県知事賞に選ばれた森山南斗さん(佐賀市)の漢字「趙執信詩(ちょうしつしんし)」など特別賞を受けた作品と、顧問・審査会員の作品108点は通期で展示する。その他の作品は前期(5日まで)と、後期(7~11日)に分ける。前後期で各189点を並べ、墨と余白でつくる美の世界が堪能できる。
30回目の開催を記念した展示「佐賀県書道展30年史」では、佐賀新聞書道展の名称で1993年に始まった第1回展からこれまでの歴史を振り返る。昨年夏に亡くなった元顧問の故野中瑛碩さん(同)の屏風(びょうぶ)も展示する。
佐賀市の井上恵子さん(45)は、優秀賞を受賞した娘の日陽(ひよう)さん(佐賀北高3年)と同校で書道を教える德廣さんの作品を見に訪れた。娘の躍動感あふれる書に目を細め、「会場の凛(りん)とした空気に背筋が伸びる。娘から新たな世界を教えてもらった気持ち」と話した。
問い合わせは佐賀新聞プランニング内の県書道展事務局、電話0952(28)2151。(花木芙美)