佐賀県書道展

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腹くくり「一生書道」 大賞の北村さん

2020年05月18日 11時56分
腹くくり「一生書道」 大賞の北村さん 腹くくり「一生書道」 大賞の北村さん

字に納得いかない時は悔しくて、書道の時だけは負けず嫌いな性分が顔を出す。公募展に出品する際は夜中まですずりに向かうが、苦ではない。「一生、書道をやろうと腹をくくった」と笑顔を見せる。
 

書から離れた時期もあったが、太良町の松尾恵子さんに師事して約20年。独立展では2018年に少字数書「風」で特選に輝くなど、全国展でも入賞を重ねている。「光」や「海」など自然をイメージする字が好きで、大賞を受けた「泉」は清らかな水がとめどなくあふれる様子を思い描いて書いた。

月に1度は長崎県書道協会の錬成会に参加して、指導を受けている。大賞に選ばれた作品も、余白や筆の使い方について錬成会で指導を受けた。淡墨のにじみもみずみずしく、アンバランスなバランスを保った魅力が画面いっぱいに広がる。

一瞬の機を捉えて一気呵成(かせい)に書き上げる少字数書が自分に合っていると感じる。しかし、かな独特の筆遣いやしなやかさにも引かれていて、今後学びを深めていきたい。

書に向かうと、ふつふつと元気がわいてくる。書は生きることにつながるエネルギーだと感じている。豊かな自然が広がり、あたたかい人たちが受賞を喜んでくれる。太良町には、書を続けるのに最高の環境がある。(2020年5月16日 佐賀新聞朝刊)

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