2024年03月10日 17時00分
佐賀県出身の近代日本の代表的書家・中林梧竹と副島蒼海(種臣)を顕彰し、書道文化の向上を図る「第32回佐賀県書道展」(佐賀新聞社主催)の1次審査が10日、佐賀市の佐賀新聞社であった。一般公募に全国から359点の応募があり、75点が最終審査に進んだ。 漢字、かな、調和体(近代詩文)、少字数書(2字以内)、墨象、篆刻(てんこく)の6部門に作品が寄せられた。刻字(木彫)部門に応募はなかった。 1次審査では、地元審査員20人が二科高校生の作品を除く245点を各部門に分かれて採点した。竹之内幽水常任顧問(77)は「一定水準以上のよく書き込まれた作品が多く、独自色を出そうという意欲も見られた。基礎を固めることで、さらに伸びるだろう」と話した。 最終審査は4月上旬に実施、県知事賞などの入賞者を決める。結果は5月中旬に発表する予定。 佳作以上は顧問・審査会員、委嘱作品とともに前期(5月28日~6月2日)、後期(6月4日~8日)に分け、佐賀市の県立美術館に展示する。(小島発樹)