<豚熱>唐津で野生イノシシ3、4頭目の感染確認 局所的にウイルス増加か
2024年06月08日 08時53分
佐賀県は7日、唐津市で発見した野生イノシシ計2頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内での野生イノシシの感染は前日6日に確認された2頭に続き、計4頭となった。4頭の発見地点は半径1キロ圏内に集中している。県は局所的にウイルスが増えている可能性があるとみて、経口ワクチンの散布を急ぐ考え。県内の養豚農場での異常は報告されていない。
3例目は、猟友会の男性が5日に唐津市東山の道路側溝で、衰弱しているうり坊(幼獣)を発見し、県に通報した。6日に県の検査で陽性疑いとなり、7日に国の検査で確定した。
4例目は、農林事務所の職員が6日に唐津市肥前町の山中で、成獣の死骸を発見し、県に連絡。7日に県の検査で陽性疑いとなり、国との協議で確定した。
昨年8月末に相次いで感染が確認された唐津市の養豚場2カ所と、感染した野生イノシシが発見された4地点は半径1キロ圏内に集中している。県は7日に経口ワクチンの散布推奨地域に指定されたことを受け、散布の準備を進めていく。
また、県は7日、発見地点から半径10キロ圏内を感染確認地域とし、猟友会に野生イノシシの捕獲やジビエとしての流通を自粛するよう注意喚起した。
今後、新たに野生イノシシの感染が確認された場合は、県のホームページで随時知らせる。(栗林賢)