がんばろう10代!スポーツの力で – 佐賀新聞

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車いすテニス 大谷 桃子選手

今できることを考えて パラ延期は挑戦の好機

新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪・パラリンピックが1年延期され、車いすテニス・大谷桃子選手(西九州大卒)の「パラリンピック出場」という夢も仕切り直しになりました。厳しい現実の中で前に進むには、今できることに集中し、挑戦の気持ちを忘れないことが大切だと訴えます。


 
大谷 桃子選手
「今まで努力してきたことは、今後必ず力になる」と中高生にアドバイスする大谷桃子選手
 
-かんぽ生命保険と所属契約を結び、佐賀からパラリンピックを目指していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で3月に予定されていた西九州大の卒業式も中止になりました。プレーやそれ以外の面で、どんな影響が出ましたか。
大会は延期や中止になり、練習でコートが使用できない期間もありました。最初は戸惑いもありましたが、自分だけがこの状況に置かれているわけではありません。「今できることをしっかりやろう」と考えるようにしています。今後のスケジュールは、まだ決まっていない状況です。
プレー以外では、買い物に行く時間を調整したり、トレーニング施設へ行かないようにするなど少し気を遣うようにしていますが、大きくは影響していません。


 
大谷 桃子選手
練習中に笑顔を見せる大谷選手=今年2月、西九州大
 
-佐賀県では県中学総体、県高校総体が中止になりました。「SSP杯」など代替大会が開かれますが、目標としてきた大会がなくなってしまったショックは大きいと思います。
インターハイなどを目標としていた多くの3年生にとって、大会の中止はつらいものだったと思います。みんなの悲しみを考えると、代替大会は総体の代わりとしては十分ではないかもしれません。しかし今まで努力してきたことは、今後必ず力になると思うので、まずは代替大会で力を発揮できるよう祈っています。

 
大谷 桃子選手
西九州大の卒業式が中止になってしまったものの、はかま姿で記念撮影した大谷選手=今年3月、本人提供
 
-目標にしていた東京パラリンピックが延期された自身の経験から、中高生にアドバイスできることはありますか。
つらいことがあると、目の前のつらいことばかり考えてしまいがちです。その中でも自分にできることを考えること、そして新しいことにチャレンジする良い機会だと捉えることが大切だと思います。パラリンピックの延期が決まった日、大学のコートで普段通りに練習しました。残念な思いはありましたが、とにかく練習に集中するように心がけました。

-卒業後も、世界を目指して佐賀でプレーしています。佐賀への思いを教えてください。
将来、雨でもプレーできるインドアのテニスクラブを県内につくりたいと思っています。車いすテニス選手やテニス選手が、佐賀から世界に出ていけるようになったらすてきだと思います。
プロフィール
【おおたに・ももこ】栃木県出身。西九州大に進学後の2016年から車いすテニスに挑戦し、18年のジャカルタ・アジアパラ大会ではシングルスで銅メダルに輝いた。今年3月に大学を卒業し、4月にかんぽ生命保険に入社した。国内ランキング2位、世界ランキング9位。